リスティング広告の最適化案(スコア)を活用しよう!広告表示オプションは必須

「最適化案って何?」
「最適化スコアってどうやって決まってるの?」
「最適化案は全部適用したほうがいいの?」
この記事を読んでいる方は上記のようなお悩みがあるのではないでしょうか?
今回は、リスティング広告における最適化案や最適化スコアについて解説していきたいと思います。
リスティング広告の最適化案・最適化スコアとは?
リスティング広告では、最適化案と最適化スコアというものがあります。
最適化スコアとはAIが現状のアカウントを採点し、点数付けしたもののことを指します。
最適化案とは、現状運用しているアカウントの状況で最適化出来ているところをAIが自動で発見し、提案してくれる機能です。
つまり、提案された最適化案を実装することで、効率的な運用を行うことが出来まるようになるというものです。
ただし、機械も完璧ではないため、人間の判断が必要な部分もあります。
ちなみに、最適化案を実施することで、最適化スコアを上げることが出来ます。
正確な定義については下記のように公式ページに示されています。
最適化スコアとは、より良い掲載結果を得るためアカウントの設定がどの程度最適化されているかを示す推定値です。最適化スコアは 0% から 100% までで表され、100% のときアカウントは最も最適化されています。
Google広告ヘルプページ
リスティング広告の最適化スコアはどのように決まっている?
では、リスティング広告の最適化スコアはどのように決まっているのでしょうか?
Google広告のヘルプページには下記のように記載があります。
最適化スコアは、統計情報、設定、アカウントとキャンペーンのステータス、利用可能な最適化案の効果、最近の最適化履歴に基づいてリアルタイムで計算されます。最適化スコアと利用可能な最適化案は、設定から広告エコシステムの傾向まで、さまざまな要素に基づいて変更されます。変更が発生した場合、別のスコアと新しい最適化案のセットが表示されることがあります。
Google広告ヘルプページ
よりまとめると、
- 統計情報
- 設定
- アカウントとキャンペーンのステータス
- 利用可能な最適化案の効果
- 最近の最適化履歴
といったような指標で判断されています。
少しふわふわとした抽象的な指標ではありますので、目安程度の指標と考えるのがいいと思います。
リスティング広告の最適化案の例
リスティング広告の最適化では、以下のような指標で提案されます。
引用元:Google広告ヘルプページ
広告と広告表示オプション
- 広告の候補を追加する: 広告の新しいパターンを試し、最も効果的なものを表示します。
- 広告に電話番号表示オプションを追加する: 広告をより目立たせて、クリック率の向上を図ります。
- 広告にコールアウトを追加する: 広告をより目立たせて、クリック率の向上を図ります。
- サイトリンクに説明を追加する: サイトリンクの説明を使用して広告が目立つようにします。
- 広告に価格表示オプションを追加する: 広告をより目立たせて、クリック率の向上を図ります。
- レスポンシブ ディスプレイ広告を追加する: スペースに合わせて自動調整されるレスポンシブ ディスプレイ広告を導入します。現在と同程度のコンバージョン単価で、より多くのコンバージョンを期待できます。
- レスポンシブ検索広告を追加する: レスポンシブ検索広告を作成し、より関連性の高い広告をユーザーに表示します。
- 広告にサイトリンク表示オプションを追加する: 広告をより目立たせて、クリック率の向上を図ります。
- 広告に構造化スニペット表示オプションを追加する: 広告をより目立たせて、クリック率の向上を図ります。
- 動画広告を追加する: アプリの広告を YouTube、Google Play、パートナーのアプリやモバイルサイトで表示して、さらに多くのユーザーにリーチしましょう。
- より関連性の高い広告を新たに作成する: 設定したキーワードを広告文で使用して、広告の関連性を高めます。
- 新しいパターンの広告を作成する: 広告の新しいパターンを試し、最も効果的なものを表示します。
- レスポンシブ検索広告を改善する: テキスト広告の広告見出しと説明文を追加して、レスポンシブ検索広告が適切に表示されるようにします。
- よく使用されるフレーズを使った新しい広告文をテストする: テキスト広告でよく使用されているフレーズを使った新しい広告文をテストして、広告の掲載結果を改善します。
- 広告のローテーションを最適化する: オークション時に最適な広告を自動的に表示します。
自動化されたキャンペーン
- ローカル キャンペーンを作成する: ローカル キャンペーンでビジネス拠点への来店を増やします。
- スマート ディスプレイ キャンペーンを作成する: スマート ディスプレイ キャンペーンを使用すると、設定したコンバージョン単価で得られたコンバージョンのみに費用が発生します。
- スマート ショッピング キャンペーンに切り替える: スマート ショッピング キャンペーンを使って、現在と同程度の費用でコンバージョン値を増やします。
入札単価と予算
- 目標コンバージョン単価を調整する: 目標コンバージョン単価を調整してコンバージョンを増やします。
- 拡張 CPC を使って、広告費用対効果を高める: コンバージョンにつながる可能性の高い検索について、オークション時に入札単価を自動的に最適化します。
- 「クリック数の最大化」を使って広告費用対効果を高める: 完全に自動化された入札戦略を使って、現在と同程度の費用で獲得できるクリック数を増やします。
- 「コンバージョン数の最大化」を使って広告費用対効果を高める: 完全に自動化された入札戦略を使って、現在と同程度の費用で獲得できるコンバージョン数を増やします。
- 「目標コンバージョン単価」を使って広告費用対効果を高める: 完全に自動化された入札戦略を使って、現在と同程度かそれ以下の費用で獲得できるコンバージョンを増やします。
- 「目標インプレッション シェア」を使って広告費用対効果を高める: 完全に自動化された入札戦略を使って、広告の可視性重視の最適化を行います。
- 「目標広告費用対効果」を使って広告費用対効果を高める: 完全に自動化された入札戦略を使って、同水準の広告費用対効果を保ったままコンバージョン値を増やします。
- 入札単価を引き下げる: 入札単価を引き下げて、現在と同じ、または現在より少ない費用で、より多くのクリックを獲得します。
- 未使用の予算を振り替える: 繁忙期に広告掲載が停止しないよう、特に多くの予算を必要とする広告に未使用の予算を振り替えて、より多くのトラフィックを獲得します。
- 予算を引き上げる: 予算による制限を解消し、繁忙期に広告掲載が途切れないようにします。
- 今後のトラフィック増加に備えて予算を引き上げる: トラフィックの増加が見込まれる場合、繁忙期に広告の掲載が停止される可能性があります。今すぐ予算を引き上げて、ユーザーを逃さずに広告を表示できるようにしましょう。
- コンバージョン トラッキングを設定する: どのクリックがコンバージョンにつながるかを見定めて、自動入札などの機能を使用します。
- アプリ内コンバージョン トラッキングを設定する: アプリでの価値あるユーザー行動につながったクリックを確認できます。
- データドリブン アトリビューションでコンバージョン トラッキングをアップグレードする: データドリブン アトリビューションを使用して、コンバージョンへの貢献度を複数の広告インタラクションに割り当てます。
キーワードとターゲット設定
- オーディエンスを追加する: 追加費用をかけずに、より実用的なレポートデータを収集します。
- 除外キーワードを追加する: ビジネスとの関連性がない検索に対して広告が表示されないようにして、無駄な費用を抑えます。
- 新しいキーワードを追加する: お客様の商品やサービスを検索しているユーザーに、より多くの広告を表示します。
- キーワードのフレーズ一致または部分一致のパターンを追加する: ビジネスとの関連性が高いより多くの検索に対して広告を表示します。
- 動的検索広告を作成する: お客様のビジネスに関連する検索のうち、キーワード ベースのキャンペーンで取りこぼしている可能性がある検索に対して、広告を表示します。
- Google 検索パートナーを使ってリーチを拡大する: YouTube とパートナー サイトで、クリック単価を抑えてより多くのユーザーに広告を表示します。
- 成果の低いキーワードを一時停止する: 成果の低いキーワードへの投資を抑えて無駄を省きます。
- 競合する除外キーワードを削除する: 競合する除外キーワードが原因でユーザーに広告が表示されていません。広告が表示されるように、競合する除外キーワードを削除しましょう。
- 広告配信に使われていないキーワードを削除する: 広告配信に使われていないキーワードを削除して、アカウントを管理しやすくします。
- 重複するキーワードを削除する: 重複するキーワードを削除して、アカウントを管理しやすくします。
- オーディエンス ソースを設定する: リマーケティング機能を使ってより効果の高いパーソナライズド広告を表示し、投資収益率の向上を図ります。
- 顧客リストをアップロードする: リマーケティング機能を使ってより効果の高いパーソナライズド広告を表示し、投資収益率の向上を図ります。
- ターゲットの拡張を使用する: 現在と同程度のコンバージョン単価で、より多くのユーザーに広告を表示します。
- Google 動画パートナーを使ってリーチを拡大する: パートナーのサイトとアプリに広告を表示して、さらに多くのユーザーに働きかけます。
問題の修正
- 各広告グループに広告を追加する: 広告が掲載されるよう、すべての広告グループに広告を追加してください。
- フィードにアイテムを追加する: ダイナミック広告を配信できないキャンペーンがあります。フィードにアイテムを追加してください。
- キャンペーンにフィードを追加する: パーソナライズド広告を掲載できるよう、キャンペーンにフィードを追加してください。
- 各広告グループにキーワードを追加する: 広告が掲載されるよう、すべての広告グループにキーワードを追加してください。
- ショッピング キャンペーンに商品を追加する: 商品を追加して、配信されていないキャンペーンを修正します。
- 認定に関する問題を修正する: 認定に問題があるため、お客様の広告は掲載されていません。広告を掲載するには、認定を申請してください。
- フィード内の不承認アイテムを修正する: 動的広告を配信する際、フィード内の不承認アイテムのコンテンツは使用できません。コンテンツをさらに表示するには、不承認アイテムを修正してください。
- 広告のリンク先の問題を解消する: リンク先の問題で広告が不承認となりました。広告を表示するには、広告のリンク先を修正してください。
- 広告文の問題を解消する: 編集基準と表現に関する問題で広告が不承認となりました。広告を表示するには、広告文を修正してください。
- アクティビティの減少が見られるオーディエンス ソースを修正する: キャンペーンで使用しているリマーケティング リストへの登録漏れが発生していないか確認し、オーディエンス ソースを修正して、リストに適切にユーザーが追加されるようにしてください。
- アクティビティの発生していないオーディエンス ソースを修正する: キャンペーンで使用しているリマーケティング リストへの登録漏れが発生していないか確認し、オーディエンス ソースを修正して、リストに適切にユーザーが追加されるようにしてください。
- 必須パラメータを送信していないオーディエンス ソースを修正する: オーディエンス ソースから必須パラメータが送信されていない場合は、キャンペーンで個々のユーザーのアクティビティに合わせたダイナミック広告を配信することはできません。必須パラメータが適切に送信されていることをご確認ください。
- フィードに一致しない必須パラメータを送信しているオーディエンス ソースを修正する: 必須パラメータがフィードと一致しない場合は、キャンペーンで個々のユーザーのアクティビティに合わせた動的広告を配信することはできません。フィードに一致する必須パラメータが適切に送信されるよう、オーディエンス ソースの問題を解決してください。
- オーディエンス ターゲティングを修正する: オーディエンス ターゲティングを修正すると、配信できなくなった広告グループが配信されるようになります。
- コンバージョン トラッキングの問題を修正する: 自動入札戦略で使用できるウェブサイト コンバージョン アクションがありません。ウェブサイト コンバージョン アクションを追加して、[コンバージョン] 列に含めてください。
- コンバージョン トラッキング タグの問題を修正する: コンバージョン トラッキング タグの問題を解消して、コンバージョンを逃さず獲得するようにします。
- コンバージョン率の減少が報告されたコンバージョン アクションを修正する: 獲得できるはずのコンバージョンを逃さないよう、コンバージョン トラッキングの問題を修正してください。
- モバイルページの動作速度を改善する: モバイルページの動作速度を改善してユーザー エクスペリエンスの向上を図り、コンバージョンを増やしましょう。
- ショッピング キャンペーンに商品を追加する: 広告を配信できない状態のキャンペーンがあります。キャンペーンに商品を追加して解決しましょう。
- モバイルサイトを改善する: モバイルサイトを改善して、モバイル デバイスを使用しているユーザーを逃さないようにしましょう。
- フィードでアイテムの減少を確認する: 最近フィードから削除されたアイテムのコンテンツを使用したダイナミック広告は配信できません。フィードを確認し、不足しているアイテムがあれば追加してください。
リスティング広告の最適化例・最適化スコアはどうやって使う?
膨大な項目を紹介しましたが、実際提案が来るのは多くても4~5個くらいかと思います。
その中で、本当に最適化されそうで、予算などの問題がないものを適用していきましょう。
下記では、人の判断が必要な最適化案の主な例をご紹介します。
予算を引き上げる
「予算を引き上げる」というものはきちんと判断する必要があります。
何故なら、クライアント側との契約で予算が決まっている場合、誤って適用してしまうと、予算が超過してしまうからです。
当たり前のことではありますが、注意しましょう。
自動入札機能の利用
上記の項目で紹介した、「クリック数の最大化」・「コンバージョン数の最大化」・「目標コンバージョン単価」・「目標インプレッション シェア」・「目標広告費用対効果」を使って、広告費用対効果を高めるというものです。
何故なら、自動入札機能はきちんと自動入札機能に最適化したアカウント構造を作ったり、最低限必要なコンバージョン数に到達させる必要があったりするからです。
自動入札機能に最適化されたアカウント構造をGoogle広告では、「hagakure」、Yahoo!広告では、「CORE」と呼びます。
自動入札機能は予算が突然上がったり、クリック単価が高騰したり、などのリスクもあるため安易に適用しないように注意しましょう。
重複するキーワードの削除
意外ですが、重複キーワードの削除も安易に実行してはいけません。
何故なら、意図が全く違うキーワードの場合があるからです。
例えば、「ABCジム」と「ジム」という指名キーワードが重複した場合、検索している人の意図は全く違います。
「ABCジム」で検索する人は、ABCジムというジムを探している人であるのに対し、「ジム」で検索した人は、とりあえずジムを探している人です。
そのため、結論としてはどちらも必要なキーワード設定であると言えます。
新しいキーワードを追加する
こちらに関しては判断が難しいものです。
新しいキーワードの提案では、基本的に顕在的なキーワードから少し遠いものが出ることが多いです。
そのため、意外と適用しても思うような効果が出ない場合があります。
提案されたキーワードが明らかにニーズから遠い場合は、適用しないようにしましょう。
参考記事:リスティング広告のキーワード選定方法を徹底解説|運用開始前が9割?!
まとめ
今回は、リスティング広告の最適化案や最適化スコアについて解説させて頂きました。
最適化案や最適化スコアでは、リスティング広告を運用していくにあたってとても便利な機能です。
きちんと活用していきましょう!
ただし、後半で解説したように判断が必要な部分がありますので、そこでは多少のノウハウが必要です。
そのため、運用をしていきたいとけど、不安という方は無料相談をご利用ください。
現状の状況をヒアリングさせて頂き、最適な集客プランをご提案させて頂きます。
参考記事①:【初心者向け】リスティング広告とは?メリット・デメリットも詳しく解説!
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