平均クリック率5%が目安?リスティング広告のCTRとは?!
今回は、リスティング広告クリック率について解説していきたいと思います。
「リスティング広告とは?」
「リスティング広告のCTRって何?」
「リスティング広告のクリック率を上げるにはどうしたらいいの?」
というクリック率に関する疑問は全て解消し、記事を最後まで読むことで広告のコストパフォーマンスすら上げてしまうかと思います。
リスティング広告のクリック率について動画で解説!
リスティング広告のクリック率とは?
まず、大前提ではありますが、リスティング広告のクリック率とは何かについて解説していきたいと思います。
クリック率は、CTR(Click Through Rateとも呼ばれます。
クリック率について、簡潔にご説明すると、ユーザーに表示された広告がどの程度クリックされたかを表す指標となります。
例えば、100回広告が表示され、10回クリックされれば、その時のクリック率は10%ということになります。
より具体的に言葉を使った計算式で表すと、
(広告がクリックされた回数)÷(広告が表示された回数)=(クリック率)
ということになります。
一般的にリスティング広告におけるクリック率は高い方がいいとされています。
ただし、クリック率をとりあえず上げればいいというわけではないです。
何故なら、リスティング広告の場合、お問い合わせや購入の意欲のないユーザーに広告がクリックされてしまうと、余計な課金が発生してしまうからです。
参考記事:リスティング広告とは?今更聞けないリスティング広告の意味が5分でわかる!?
そのため、ただクリック率を上げるだけではなく、お問い合わせや購入のするつもりのあるユーザーにきちんと配信した上で、クリック率を上げていく必要があります。
リスティング広告においては、効率よく配信出来ているかを測る指標として、CTVRというものがあります。
これは、計算式で表すと、
CTVR=(クリック率)×(コンバージョン率)
となります。
このCTVRは、高ければ高いほど、効率の良い配信が出来ているというものになります。
リスティング広告を配信する際はクリック率を上げつつも、コンバージョン率が低下していないかをきちんと確認する必要があります。
参考記事:リスティング広告のコンバージョン率とは?上げるための施策も大公開!
そのうえで、CTVRという指標はとても役に立ちますので是非活用してみてください!
リスティング広告のクリック率の目安は?
結論から申し上げますと、リスティング広告のクリック率において、
「○○%なら大丈夫!」
という指標は存在しません。
何故なら、業種や業界、取り扱いしている商品などによって、変わりますし、ブランド名で広告を出稿しているのかによっても変わるからです。
例えば、下記の指標が分かりやすいかと思います。
Industry | 平均CTR (検索連動型広告) | 平均CTR (GDN) |
---|---|---|
Advocacy | 4.41% | 0.59% |
Auto | 4.00% | 0.60% |
B2B | 2.41% | 0.46% |
Consumer Services | 2.41% | 0.51% |
Dating & Personals | 6.05% | 0.72% |
E-Commerce | 2.69% | 0.51% |
Education | 3.78% | 0.53% |
Employment Services | 2.42% | 0.59% |
Finance & Insurance | 2.91% | 0.52% |
Health & Medical | 3.27% | 0.59% |
Home Goods | 2.44% | 0.49% |
Industrial Services | 2.61% | 0.50% |
Legal | 2.93% | 0.59% |
Real Estate | 3.71% | 1.08% |
Technology | 2.09% | 0.39% |
Travel & Hospitality | 4.68% | 0.47% |
引用元:https://www.wordstream.com/blog/ws/2016/02/29/google-adwords-industry-benchmarks
上記のように、業界によってクリック率が全然違うことが分かるかと思います。
加えて、表の右側のGDNというディスプレイ広告における配信方法では、検索連動型広告と比較して、低い値になっていることが分かるかと思います。
一般にGDNのような、ディスプレイ広告においては検索連動型広告と比較し、クリック率が低くなる傾向があります。
何故なら、検索連動型広告では、ユーザーが自分で検索を行った、ニーズが顕在化されたタイミングで表示される広告からです。
一方で、ディスプレイ広告は、ニュースやアプリなどのコンテンツを閲覧しているタイミングで、さりげなく表示される広告であるために、ニーズが顕在化しているわけではありません。
そのため、ディスプレイ広告は検索連動型広告と比較し、クリック率が低くなります。
どちらかというと、潜在的なニーズを掘り起こす配信手法となるため、認知度の向上やブランディングに向いていると言えます。
例外として、最近Google広告で導入されたファインドキャンペーンというディスプレイ広告の配信方式では、クリック率が高くなりやすいです。
GDNやファインドキャンペーンについては、下記に記事でより詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
参考記事:ファインドキャンペーンとは?GmailやYouTubeに出稿?気になる内容動画で解説
参考記事:リスティング広告のGDN・YDNとは?メリット・デメリットも解説!
まとめると、広告を配信する業界の平均的なクリック率を調査し、きちんと把握しておくことと、運用の初期段階である程度目安のクリック率を確認することが大切です。
リスティング広告のクリック率の上げ方
ここまで記事を読んで頂いた方は、
「では、どうやってクリック率を上げればいいのだろう」
と思っているころかと思います。
続いて、リスティング広告のクリック率の具体的な上げ方を解説していきたいと思います。
リスティング広告における、クリック率を上げる方法として、以下のような方法があるかと思います。
- 検索連動型広告の場合
- 広告文の工夫
- キャッチーな広告文を作成
- 広告文とキーワードの親和性を上げる
- 説明部分は長くする
- ABテストを継続的に行う
- レスポンシブ検索連動型広告の使用
- 広告表示オプションを使う
- 広告文の工夫
- ディスプレイ広告の場合
- インパクトのあるクリエイティブを作成
- ベネフィットを打ち出し
それぞれ、具体的に解説していきたいと思います。
こちらの記事では、クリック率アップによりインパクトの大きい広告文の作り方については解説していますが、より広告文について詳しく知りたいという方は下記の記事も参考にしてみてください。
参考記事:【速報】リスティング広告の広告文の最適な文字数は○○文字?!
リスティング広告の広告文の工夫
検索連動型広告では、ユーザーの最初の入り口になるのは、広告文です。
そのため、入り口をきちんと整備しておくのはとても大切です。
キャッチーな広告文を作成
こちらは、イメージがわきやすい施策かと思います。
広告を見た、ユーザーがクリックしたくなるような訴求を広告文で使ってあげましょう。
具体的には、
- 【】を使う
- 公式という文言を使う
- 数字や記号を使う
などが実際にうまくいった事例として挙げられます。
例えば、
リスティング広告代理店 ad プラットフォーム
【公式】リスティング広告代理店 ad プラットフォーム
というように、【公式】という文言が入っただけで、インパクトがある形になります。
他にも、
月額6000円~|AABBパーソナルジム
といったように、「6000」という数字や、「~」といった記号が入っていると、目を引くかと思います。
広告文とキーワードの親和性を上げる
簡単に説明すると、検索された語句が広告文にも含まれるようにするということになります。
例えば、「恵比寿 パーソナルジム」と検索した人に「恵比寿のパーソナルジム AABB」と表示されるのと、「パーソナルジム AABB」と表示されるのでは、前者の方がクリックしたくなるかと思います。
そのため、ユーザーが検索する語句と表示する広告文は、出来るだけ一致するように調整するのが好ましいです。
その際に、大変便利なのが、「広告カスタマイザ」や「キーワード自動挿入機能」になります。
広告カスタマイザやキーワード自動挿入機能については下記の記事でより詳しく解説していますので、そちらの記事を参考にしてください。
参考記事:広告カスタマイザとは?クリック率や品質を劇的にアップする?!
説明文は長くする
説明文を長くすることで、検索結果上に表示される面積が大きくなります。
そのため、ユーザーへのインパクトが増し、クリック率増加に繋がります。
こちらは簡単に出来る施策になるため、是非すぐにでも試して頂きたいです!
ABテストを継続的に行う
当たり前にはなってきますが、広告文もやはり当たり外れがあります。
継続的にABテストを行い、継続的な改善は必須です。
その際の指標としては、冒頭で説明した
- クリック率
- CVR
- CTVR
Excelなどにデータで残しておくと、管理がしやすいかと思います。
リスティング広告のレスポンシブ広告機能を使わないと損?!
リスティング広告のレスポンシブ広告機能を知っていますでしょうか?
レスポンシブ広告機能とは、何パターンかの見出しや説明文をあらかじめ設定しておき、GoogleのAIが自動的に最適な見出しや説明文を配信してくれるという機能になります。
こちらの機能はかなり優秀なので、漏れなく使ってあげましょう。
実際に、筆者もこちらの機能を使ったことで、平均CTRが1~2%程上昇しました。
リスティング広告の広告表示オプションは設定必須?!
レスポンシブ広告機能に加えて、広告表示オプションの設定も必須です。
追加の情報をユーザーに検索画面上で与えることが出来ます。
例えば、検索結果上で住所を表示したり、商品の価格を表示したりです。
また、追加の情報を表示することによって、説明文を長くすることと同じで、検索画面上で専有面積が増えます。
そのため、ユーザーへの視覚的インパクトも増しクリック率を上げることが可能です。

さて、ここから先はディスプレイ広告のクリック率を上げる施策について解説していきます。
インパクトのあるクリエイティブを作成
やはり、表示されるバナーにはインパクトがある方が、クリック率は上がります。
画像内に表示させる文言や、色、使う画像などによって調整できる部分になってくるかと思います。
しかし、インパクトばかりを重視して、遷移先のLPと内容と大きく乖離してしまうと、結果的に離脱が増え、お問い合わせや購入まで繋がらない可能性も増加しますので、注意です。
ベネフィットを打ち出す
また、バナー広告においての基本として、バナーを見たユーザーに、サービスを利用することでや商品を購入することで、どういうメリットを得られるのかを分からせる必要があります。
具体的には、
- 「3か月で資格取得」
- 「肩こり・腰痛解消」
などです。
悪い例を見るとわかりやすいかと思いますので、そちらも合わせて紹介すると、
- 「勉強しよう!」
- 「マッサージで健康に!」
1つ目は、ユーザー本質的なニーズとはかけ離れすぎています。勉強をすることが目的に人はなかなかいないかと思います。
2つ目に関しては、抽象的になりすぎています。
ユーザーにとって身近な問題が解決する形で、ベネフィットを打ち出す方がイメージがしやすくクリックに繋がりやすいです。
ディスプレイ広告やバナー広告については、下記の記事でより詳しく解説していますので、そちらの記事も参考にしてみてください。
リスティング広告のクリック率向上はPDCAが大切
リスティング広告のクリック率向上においては、やはりPDCAが大切です。
上記で紹介したような施策はあくまで、一部です。
業種や商品によって、反応は変わることも十分に考えられます。
そのうえで、CTVRが向上するように改善していきましょう。
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